幕末動乱期ほど、いい加減な美談が歴史としてまかり通る時代はない。
京都御所を砲撃し朝敵となった長州を筆頭に、暗殺者集団として日本を闇に陥れた薩長土肥。
明治維新とは、日本を近代に導いた無条件の正義なのか?明治維新そのものに疑義を申し立て、
この国の「近代」の歩みを徹底的に検証する刮目の書。
この本を読んで、
幕末から現代まで長州閥が日本を牛耳ってきたことがよくわかる。
歴史勝者が事実を隠蔽し歴史改竄するのは古代日本だけではなかった。
国会の公文書も平気で改竄しちゃう政治の原型が幕末にあったということを理解した。
今の政権が明治を神聖化し大日本帝国憲法に戻したいのは山口出身の総理大臣だからか。
幕末、明治は、学校教育で刷り込まれた歴史だと認識した。
はじめに~竜馬と龍馬~ で始まり
第一章 「明治維新」というウソ
第二章 天皇拉致まで企てた長州テロリスト
第三章 吉田松陰と司馬遼太郎の罪
第四章 テロを正当化した「水戸学」の狂気
第五章 二本松・会津の慟哭
第六章 士道の終焉がもたらしたもの
歴史に幕末、明治に興味のある方はこの本を読むと幕末から現代まで脈々と繋がっていると理解できますよ!
帝国陸軍が長州閥で、騎兵隊の悪しき行動を引き継いだということが想像できる。
その他、学校の歴史では教えないことも知ることができる。
今の時代でも会津と山口が和解できないのも無理はないとわかる。
最後のほうに、
西郷という"天下の人物″を生かす対処の仕方があっただろうが、と嘆き、怒る。
更に福沢は、(福沢諭吉)決定的なことを述べている。
「新聞記者は政府の飼犬に似たり」
これは、新政権が西郷の官位を剝奪した瞬間に、新聞各紙が西郷非難を始め、世論がそれに迎合
したことを怒ったものである。
歴史は勝者によって改竄された歴史認識だ。
世界にも言えること。
第2次大戦戦勝国の歴史認識。
裏の歴史、真の歴史を知るために一度思い込みをリセットする必要がある。