シリアスな、エロ怖コメディな「細く暗雲、光の群れ。」を観て来た。
始まってすぐ、舞台の男と女の関係が気になり兄妹だとわかってどんなお芝居になるのかなと思ったら、
性的関係、近親相姦の関係で、なんかドキドキして観てた。
妹役の道田里羽さんが兄役松隈量さんの結婚相手に嫉妬して結婚破棄を計画してることがわかる。
大好きな兄を、兄の性的好みを知り尽くした妹が結婚相手の女性と別れてもらいたいと必死になる姿が怖くもありいじらしくもあった。
でも本当に怖かったのは、兄妹の関係を知っていながら結婚しようと思っている彼女(山えり子さん)だった。
女って男と違う。
男の怖さは暴力だけど、女の怖さは精神的に痛めつけられる破壊される怖さだ。
女は大好きだけど、怖い。
美人でも内面が怖いと近寄れない。
先日観た、「女女女の女」も女が怖くなる、避けたくなる、嫌いになる内面が表出したお芝居だった。
女は愛嬌のある可愛い女が心休まる。
もう何回も観てるけど、道田里羽さんを初めて女として観た「細く暗雲、光の群れ。」だった。
だけど、終演後はいつもの気さくな可愛い女の子って感じでホッとした。
道田さんは、高校演劇界を席巻したと書かれるだけの才能を持った若手女優。
コメディもシリアスも、可愛い、怖いなんでもこなせる女優さんだ。
追いかけて成長過程を見届けたいと思っている。
お芝居で初めて禁断の兄妹愛を観たけど、妹の彼氏役岡山昌義さんが優秀な変な男を演じて笑わせてくれたといか中和してくれた。
100パーセントドロドロした人間関係を見せられたら心が重くなったと思う。
笑いの中に真面目、真面目の中に笑い、怖さの中に笑い、笑いの中に怖さ、喜怒哀楽のある作品が面白い。
写真は道田里羽さんと板倉萌さん。
道田さんのお蔭で写真撮らせてもらいました。
優しく素敵な板倉萌さんでした。
道田さんも板倉さんも9月にお芝居あるので楽しみにしている。
よろしくお願いします。
あさぼけ