時を経て古本の「幻魔大戦」からの平井和正先生のファンだけど、
「アンドロイドお雪」は面白かった!
翻訳のSF作品を読んでいるようで、「幻魔大戦」とは毛色が違う作品だった。
最初はアンドロイドの女性でも美人でエロければ良いなと思って読んでいたけど、
怖ろしい魔物に変容した。
「雨月物語」を未来に翻案し幽霊がアンドロイドになって男の精力を吸い尽くす内容だと思ったら、
もう一捻りがあって結末が予想外で面白かった。
「雨月物語」はいつか自分なりの物語を作りたいと思っているけど、
未来を舞台にするとアンドロイドかと納得した。
「雨月物語」現代版はやっぱり幽霊、怨霊のホラーで、未来版はアンドロイドか精神世界・脳内世界の恐怖がいい。
1970年代から80年代に活躍された作家先生の著作は面白い。
読んでないから今面白いと思えて、初体験できる。
古本を探すことによってタイムトラベルできる。
現代の本より過去の古本のほうが面白くわくわくする。
平井和正先生の初期作品はハヤカワ文庫 日本SF傑作選4で読める。
「アンドロイドお雪」を読んだら「レオノーラ」を読みたくなった。