国旗と国歌で泥試合ということで、
政治色の強い右VS左の硬い内容のお芝居を想像して観に行ったら、
生徒側と学校側の多数派工作の面白い大いに笑わせてくれた『紅白旗合戦』だった。
お芝居で国旗、国歌を扱うと時勢に巻き込まれ面倒なことにならないのかなと心配していたけど、
脚本・演出の冨坂友さんの上手い筋書で右も左も納得できるお芝居で良かった。
右のような左のような自分にはどちらの考え、意見もそうだよなって思えた。
生徒側の生徒、先生が学校側の生徒、先生がどちらも学校の将来を心配している気持ちには変わりがなくて、方向性は違っても校長と生徒会長は真剣に悩んでいるというこうがわかった。
今回、川添美和さん演じた生徒会顧問で音楽科の川添先生は、
凄みとか、意志の強さを感じさせるいつもの川添美和さんとはまるで別人の気の小さい流される先生を見せてくれた。
生徒会長役の熊谷有芳さんは、声の張りがあって勢いのある女優さんで注目して観ていた。
監査委員長を演じた沈ゆうこさんは、こういう筋を通す女子って高校時代居たよなと思った。
連絡協議会議長を演じた塩原俊之さんは、厚着で汗を流して熱演され、
帰るときにお話しさせてもらったけど、話しやすい朗らかな役者さんだった。
卒業式実行委員会顧問、松村先生を演じたボス松村さんは、校長に楯突く左思想の先生の感じがよく出ていて可笑しかった。
ご自分の劇団を持たれていて今回は客演ですとお話ししていただいた。
川添美和さんのファンで初めてアガリスクエンターテイメントのお芝居を観たけど、
硬い話なのに、笑わせるテクニックを持っている皆さんだなと思った。
また一つ次回作が気になる劇団が増えた。
松葉祥子さんがお客さんで観にいらしてたけど、演劇には偶然お会いできる嬉しさがある。
演劇はいろんな楽しさがあるので、終わらない趣味だと思っている。
4月は自重して今のところは一作品。
もう少し増えるかな?