出演 葛西佐紀 天光眞弓 天衣織女
演出 芹川藍
普通の人々
最近の劇団青い鳥のテーマは老いだ。
30数年前の作・市堂令 コンセントメモリー を初めて観たときは機関銃のような早口で頭をフル回転させても追いつけず、頭がボーっとなったのを記憶しているけど、
今回の 普通の人々 にも老人、老婦人、老いた母が登場し、もうすぐに老いの日常がやってくるんだと思わされた。
自分も含めた普通の人々。
自分以外の他者を演じることがお芝居で、普通に見えることが実は面白いと理解した。
若い頃の劇団青い鳥をもう一度観たいとは思うけど、それは若い劇団を観に行けばいいのかなと思う。
先生、師匠と言われる3人のお芝居は勉強になる。
動き、間の取り方、セリフの強弱、声の違い、若い女優さんにはできないお芝居だった。
天衣織女さんの背筋がピーンと伸びた姿を観て昔も今も変わらないと思った。
憧れの女優さんだ。
勢いで魅せたお芝居から考えさせる余韻のあるお芝居へと変化したけど、作・天衣織女さんだからだろう。
若い頃は、今回演出の芹川藍さんとは似ていないと思っていたけど、第2話 サラサラ のメガネをかけた老紳士役の天衣織女さんを見たらお姉さんそっくりだと思ってしまった。
親子も兄弟姉妹も年を取ると似てくるということだろう。
第1話のゴス・ロリ の黒衣の女役の天衣さんが素敵だった。
またお会いできることを楽しみに元気で仕事をしてその時を待たなければならない。
次回公演は2015年12月16日(水)から20日(日)まで 小劇場B1にて 東京公演
わからなければモモエさんに聞け
なんとなく、サザエさんを想像してしまうけど、
次回をお楽しみに!
あっという間の4か月だ。