今回のアマヤドリ新作本公演 すばらしい日だ金がいる は、
アマヤドリ公演を観るようになってまだ4,5本という新米だけど、
今回の、すばらしい日だ金がいる は、一番分かり易く、人間の表と裏と言うか、
表面と内面の違い、弱い人間が強かったり、強い人間が実は弱くダメ人間だったり、薬依存者だったり、
自分と比較しても親子関係を思いながら観ていたり、とても身近なお話、内容で、
あまり考えないで済み、納得して観ていた。
自分を理解することは他者を理解するよりも難しい作業だと理解した。
まだ数本しか観てない奴がと昔からの劇団名が変わる前からのファンの皆さんには叱られてしまうけど、
誰にでも当てはまる部分のある すばらしい日だ金がいる は最高傑作なんではないかと思う。
アマヤドリのお芝居は難しくて理解できない部分を残しながらも、最後のダンスが良くてファンになったけど、
すばらしい日だ金がいる は共感できて人はそんなもんだろうなと思えて良かった。
最後を観て、なんで素晴らしい日に金がいるのかがわかった。
親子の葛藤も、自分との葛藤も、社会との葛藤も、すべて共通した部分を持ち、
気持ちが落ち込むことも多々あるけど、引きずらずに頭を切り替えて明るく考え、生きていくことが一番だと今回教えてもらった。
いろんな考えをもった他者を理解することができれば自分も理解することができるのではと思った。
自分は変わり者で、友達にも変わってると言われ、何考えているかわかんねー!と言われるけど、
自分さえこれでいいんだと思えればそれでいいのだ。
鬱にはならない、なれない性格を今はしている。
自分で頭がおかしい変わり者だと思っていれば、思っているから今は鬱にはならないでいられると思う。
他人に攻撃されるのはもちろん嫌だけど、それも人生と思えば普通のこととして流すことができるんじゃないかと思っている。
攻撃されたらそれ以上に攻撃してやろうとは思っている出来損ないの人間だけど。
その前に、敵を作らないように気をつけてはいる小心者だ。
安保法案と絡めて書きたくなってきたのでもう止そう。
出演者の皆さん、素敵なお芝居でした。
作・演出の広田淳一さん、考えさせられ教えられ、面白く深い人間劇をありがとうございました。
アマヤドリ 次回公演を楽しみにしています。