狸世界の正史が腹鼓記
人間世界にたとえれば「古事記」ということで、面白く読むことができた。
その次に読んだ井上ひさし先生の、
「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」は文章を書く勉強になったし、その他いろいろ勉強になった。
P190に
最後に特攻隊のことだけ、お話ししたい。結局五千人に近い若い将校や、兵士が飛行機に乗って敵艦に体当たりしていくのですが、一回目の神風特攻隊の隊長は関行男という海軍大尉でした。この特攻隊の隊長が出かける前の日に、基地詰めの記者を呼んで、こう言っているんです。
P191
日本も僕みたいな優秀なパイロットを殺すようになったらおしまいだ。敵を攻撃して、生きて帰って来いというならわかる。それを体当たりでボンと殺すような日本にはもう望みはない。この戦争はもうおしまいだ。僕は天皇陛下のためでも国のためでもなく、自分の妻のために死んでいく、この気持ちを、何かの形で伝えてほしい―。
そう記者に頼んで、攻撃に飛び立っていくわけなんですね。
別の方は、何回でも戦えるのに悔しい、こうやって飛行機に乗って爆弾になって突っ込んでいく悔しさを、必ず後世の人に伝えてほしいと、別の新聞社の記者にこっそり言って飛び立った。
芝居に関しても、p187に、
いい芝居ですと、お客様は本当に神様で、生まれたての赤ん坊みたいな顔で、ずーっと、ゆっくり帰っていく。
P154
わたしたちは民族としての長期記憶が少ないんです。貧しいんです。乏しいんです。
国際連盟をぶっ壊したのは、日本ですからね。その日本がまた常任理事国になりたい、と言っている。
作文教室だけど、演劇、歴史の勉強になる井上ひさし先生のこの本を読んでね。
新潮文庫です。
最後に、
P172
わたしたちは本当に悪い国語教育を受けたので。先生方の責任ではないです。この国の方針、そして、それを黙って見ている父母の責任・・・・・・。わたしたち父母は責任が重いのです。わたしたちは、「
学校がさぁ」と言って嘆いていますが、なぜいい学校にしないのか。自分たちの子供が通っている学校を、なぜ、いい学校にしようとしないのか。
ここを読んで学校を国に置き換えると、
自分たちの子供が住んでいる日本を、なぜ、いい国にしようとしないのか。
となって、日曜日の参議院選挙で、いい国にする義務が大人たちにはあるということを頭に入れて大事な一票を投じなければいけないということになる。
井上ひさし先生は作文を添削するのに寝ずに、一人ひとりきっちりに添削され、真摯な人間性に心打たれた。
ブログでいい加減な文章を書いているけど、この作文教室の本は何度も読んで少しでも分かりやすく読める文章にしなくてはと思わされた。
井上ひさし先生の本は読みやすくて面白いけど、そのためにどれだけの労力を費やされたのかと改めて井上ひさし先生に感謝申し上げます。
夢で見たその時は面白いと思っている夢をいつ読んでも面白いと思えるように文章書きたいので、井上ひさし先生の作品をたくさん何度も読まなくてはと思っている。
今読んでる本は井上ひさし先生はちょっとお休みして、
半村良先生の「碑弥十郎」集英社文庫
面白い本に出会うとドラマより面白い。
頭のなかで人物が動き回る本はあたり!
今日はもう寝ましょ。
人間世界にたとえれば「古事記」ということで、面白く読むことができた。
その次に読んだ井上ひさし先生の、
「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」は文章を書く勉強になったし、その他いろいろ勉強になった。
P190に
最後に特攻隊のことだけ、お話ししたい。結局五千人に近い若い将校や、兵士が飛行機に乗って敵艦に体当たりしていくのですが、一回目の神風特攻隊の隊長は関行男という海軍大尉でした。この特攻隊の隊長が出かける前の日に、基地詰めの記者を呼んで、こう言っているんです。
P191
日本も僕みたいな優秀なパイロットを殺すようになったらおしまいだ。敵を攻撃して、生きて帰って来いというならわかる。それを体当たりでボンと殺すような日本にはもう望みはない。この戦争はもうおしまいだ。僕は天皇陛下のためでも国のためでもなく、自分の妻のために死んでいく、この気持ちを、何かの形で伝えてほしい―。
そう記者に頼んで、攻撃に飛び立っていくわけなんですね。
別の方は、何回でも戦えるのに悔しい、こうやって飛行機に乗って爆弾になって突っ込んでいく悔しさを、必ず後世の人に伝えてほしいと、別の新聞社の記者にこっそり言って飛び立った。
芝居に関しても、p187に、
いい芝居ですと、お客様は本当に神様で、生まれたての赤ん坊みたいな顔で、ずーっと、ゆっくり帰っていく。
P154
わたしたちは民族としての長期記憶が少ないんです。貧しいんです。乏しいんです。
国際連盟をぶっ壊したのは、日本ですからね。その日本がまた常任理事国になりたい、と言っている。
作文教室だけど、演劇、歴史の勉強になる井上ひさし先生のこの本を読んでね。
新潮文庫です。
最後に、
P172
わたしたちは本当に悪い国語教育を受けたので。先生方の責任ではないです。この国の方針、そして、それを黙って見ている父母の責任・・・・・・。わたしたち父母は責任が重いのです。わたしたちは、「
学校がさぁ」と言って嘆いていますが、なぜいい学校にしないのか。自分たちの子供が通っている学校を、なぜ、いい学校にしようとしないのか。
ここを読んで学校を国に置き換えると、
自分たちの子供が住んでいる日本を、なぜ、いい国にしようとしないのか。
となって、日曜日の参議院選挙で、いい国にする義務が大人たちにはあるということを頭に入れて大事な一票を投じなければいけないということになる。
井上ひさし先生は作文を添削するのに寝ずに、一人ひとりきっちりに添削され、真摯な人間性に心打たれた。
ブログでいい加減な文章を書いているけど、この作文教室の本は何度も読んで少しでも分かりやすく読める文章にしなくてはと思わされた。
井上ひさし先生の本は読みやすくて面白いけど、そのためにどれだけの労力を費やされたのかと改めて井上ひさし先生に感謝申し上げます。
夢で見たその時は面白いと思っている夢をいつ読んでも面白いと思えるように文章書きたいので、井上ひさし先生の作品をたくさん何度も読まなくてはと思っている。
今読んでる本は井上ひさし先生はちょっとお休みして、
半村良先生の「碑弥十郎」集英社文庫
面白い本に出会うとドラマより面白い。
頭のなかで人物が動き回る本はあたり!
今日はもう寝ましょ。