大店の若旦那いやさ馬鹿旦那が気の毒に可哀想に思えた。
ちやほやされて世間が見えなくわからなくなってしまった馬鹿旦那が悲しい。
手鎖心中 江戸の夕立ち 2編収録
この本を読んだことがあったか、テレビで中村勘三郎さん故人が出演のお芝居をテレビで見て読んだことがあると錯覚してるのかわからないけど、裕福がゆえに転落する人生が悲しかった。
井上ひさし先生の江戸物を読んでみてね。
材木問屋の若旦那、栄次郎は、絵
草紙の作者になりたいと死ぬほど
願うあまり、自ら勘当や手鎖の刑
を受け、果ては作りごとの心中を
企むが・・。ばかばかしいことに
命を賭け、茶番によって真実に迫
ろうとする、戯作者の業を描いて、
ユーモラスな中に凄みの漂う直木
賞受賞作。表題作のほか、「江戸の
夕立ち」を収録。解説・中村勘三郎