大帝の葬送という題名だけで、難しいお芝居で理解できるだろうかと心配していたけど、
一番理解しやすいタイプの歴史ドキュメンタリーで、昭和の終わりの約30年前を思い出させてくれた。
難しくて眠くなったらどうしようかと心配していたけど、心配無用の素晴らしいお芝居だった。
昭和天皇の深刻なご病状で世の中はすべて自粛ムードだったことだけは何となく思い出された。
昭和から平成へと時代は移ったけど、官僚チームによる移行作業は知る由もなく昭和の終焉に対しての大変な努力を演劇によって知ることができ、改めて昭和の最後を見届けることができたと思った。
我々国民には昭和天皇のご病状、お身体の一進一退しか伝わって来なかったけど、
その裏で内閣、宮内庁、警備担当者、法務担当者がぶつかり合いながらも、
天皇陛下崩御、新年号制定、大喪の礼までを順を追って詳しく知ることができた 大帝の葬送 だった。
タイムマシンで過去へ遡り、向こうからは見えない歴史観客席から昭和という時代の終わりに立ち会ってきたそんな印象だった。
百花亜希さんは、御所に使える《奥の方》を演じてくれたけど、着物姿が似合う意思の強い女性を魅せてくれた。
自分の知らない時代の一場面を観ることができ大変勉強になった。
伝統を重んじると憲法に違反するので、そのギリギリのグレーゾーンで対処した場面が見応え十分だった。
百花亜希さん出演のお芝居はすべて素晴らしい作品ばかりなので、見逃せない。
ロデオ★座★ヘヴンも大注目だ。
大帝の葬送 素晴らしい演劇作品を観ることができました。
皆さまに感謝いたします。
ありがとうございました。