人はその人の人生に
突然降ってきて、
そして突然消えていく
Last Night In The City
最初のシーンはどういうことなんだろうで始まり、そのことを思いながら観進んでいくと出発点になり、
今までの幸せな娘との会話は物語、想像世界の劇中劇だったんだとわかり、
可愛い娘と母親を一度に列車事故でなくし、奥さんとも離婚し、
頭の中で幸せな未来を想像し大人になった娘や成功した奥さんと会話していたと分かった。
女子高校生はどうしていつもむしゃくしゃしているのかと思ったら理由があった。
だからあの町から逃げ出した。
何十年後の家出女子高校生は末期の肺ガン。
仕事場の若い彼というか友達とあの町、家族はどうなっているか再会の旅に出るけど、
命脈尽きた。
シンクロ少女のお芝居はいつも最初はそれぞれ別な登場人物だと思って観ていると、
それぞれの過去、現在、未来の同一人物で物語の意味がわかり、人生の切なさを思い知らされる。
今回の公演は明るく楽しい物語ではないのに思い通りにならない人生、人生の残酷さは自分だけじゃなく、
自分の人生はまだ良い方だと思えて死ぬ時まで頑張って生きて行かなくちゃと思わされた。
シンクロ少女のお芝居、物語は観てる自分とシンクロし、お前の人生はどうなんだと投げかけられ、
人生を考えさせられる。
初めて観たのはファニーピープルだったか?皆で英語の歌詞を歌い変わってて面白いと思ったけど、
奥が深い人生のお芝居を魅せてくれると認識が変わった。
劇団の出演者の脚本家のファンになった。
今回目の前に小野寺ずるさんがいて、目が合ってしばらく見つめ合って、役のミキの気持ちを考えると切なく悲しくなり、人生負けるなよって辛くなった。
宮本奈津美さんはシンクロ少女でファンになったけど、いろんな役ができて飽きさせない女優さんだ。
小野寺さんも宮本さんも、出演者皆さん上手い役者さんばかりだ。
シンクロ少女の初期作品知らないので、是非再演してほしいです。
楽しみにしています。
よろしくお願いします。