前回寿々翠さん出演で「クラゲ図鑑」を観て、えにし、前田勝さんのファンになって観て来た「甘い丘」は、これぞ演劇と言える素晴らしい作品だった。
お芝居最初は、声がやたらでかい、やかましいなと思ってマイナスイメージで観てたのに、
登場人物全員がじゃなかったけど、がさつだけど優しくて、お芝居最後にはこのお芝居の仲間になりたいと思わされた。
世間からは掃き溜めの嫌われ者でお互いに干渉しないというルールでサンダル工場の寮が成り立っている。
そんな世間から隔絶された丘の上の工場寮生活が最後には桃源郷、ユートピアと思う仲間たちの絆、連帯に涙が滲んだ。
人間は働く場所、居住空間が綺麗、汚いではなくお互いを信じることができ、相手に寄り添うことができれば、その環境はパーフェクトなんだと教えられた。
2時間10分ということだったけど、時間が気にならずずっと観ていたい作品だった。
お芝居の世界に入り込んで、仲間にしてほしいと思った。
登場人物たちにお芝居に惚れた「甘い丘」だった。
出演者の皆さん、えにし主宰の前田勝さん、ありがとうございました。
第九回公演を楽しみにしています。
次回もよろしくお願いします。
あさぼけ
asaboketora