新宿プロト・シアターで３人でやるお芝居だからまあまあそこそこのお芝居と高を括って観に行ったら、とんでもなかった！
お芝居何百回観に行った中で最高Aランクのお芝居だった。
劇団おおたけ産業所属の藤原拓弥さんの演技が好きにファンになって観に行ったけど、
藤原さんって天才だったんだとわかったトランスだった。
「私は他人である」
もう一人の自分が残したメモにはそう記されていた。
その妄想をきっかけに高校時代の同級生３人が再会する。
「おかま」と精神科医と売れない作家。医者と患者。ときどき同級生。
互いに何かの役を演じつつ高校時代の影に追われつつ、
〈本当の自分〉を求めてやまない３人は、どこへ行くのか、どこまで行くのか―。
あなたはだれ？あなたとはだれ？
根本さんが白衣を着たことで精神科医なんだと騙されたけど、三人とも精神が病んでいた。
幽霊、怨霊も怖いけど、違う自分になってしまう、思い込んでしまう精神疾患、精神病は怖い。
２時間弱のお芝居が短く感じ、お芝居の世界に没入してしまった。
脚本は鴻上尚史さんで流石だけど、脚色・演出 大内郁さん 演出助手 黒瀬夏希さん 高地美香さん
舞台監督 志賀耕太さん 音響オペ 黒瀬夏希さん 照明オペ 志賀耕太さん 衣装 黒瀬夏希さん
宣伝美術 松本海月さん 撮影・運転 沖田洋文さん
出演 坂下優河さん（立原雅人役）根本夏穂さん（紅谷礼子役）藤原拓弥さん（後藤参三役）
根本夏穂さん、藤原拓弥さん、坂下優河さんの三人が素晴らしかった。
演劇は人数でもなければ劇場でもなければ人気劇団、人気俳優でもない。
一生懸命に演じてくれれば上手ければ最高のお芝居になる。
若い三人が最高のお芝居を魅せてくれた。
驚くことに普段演劇とは無関係の仲間がこのお芝居を作り上げたと教えられた。
初めてでも才能がある人たちが作ると最高の作品が出来上がると理解した。
人気がなくても旗揚げ公演でも最高のお芝居を観ることができる。
自分にとっての最高ということだけど。
去年までは土日に４本観てたけど、体が疲れるので自分が観たいお芝居だけ観に行こうと決めた。
出会う役者さん、出合う作品はご縁であり運命で決まってると思っている。
最高のお芝居を見せてくれた皆さん、ありがとうございました。
また次回を期待しています。
asaboketora