18編からなる短編集、「怪物はだれだ」 は、
星新一先生のショートショートだったり、半村良先生の作品に似てたり、
明るく軽い感じが幻魔大戦、真幻魔大戦とは決定的に違う。
平井先生はアンドロイドの話が得意、お好きなんだと理解した「アンドロイド女房」は、
結末がハッピーでアンドロイドの奥さんが欲しくなった。
哲学的内容の幻魔大戦とは違い一休みしようというときに読むと丁度いい短編たちだ。
「アンドロイド女房」を読むまでは雨月物語の影響でアンドロイドを暗く怖い話に登場させたいと思っていたけど、明暗両方のアンドロイドの話を考えてみようと思い直した。
真幻魔大戦18 最終巻を読む前に、「サイボーグ・ブルース」、軽い小説、すけべなエロ小説を読んで
真幻魔大戦を終わりにしようと思う。
哲学書とも言える幻魔大戦と比べ真幻魔大戦は完全なSFだ。
ところどころエロ小説以上の凄い部分があって人間の本質的要素、性欲が無くなりかけた。
真幻魔大戦の反動で明るくエロい小説が読みたくなった。
真幻魔大戦は暗黒波動を感じるほど怖い作品だ。
平井和正先生は生命を、輪廻転生を第一に考えられて手塚治虫先生の「火の鳥」にも似てると思う。
あまりにも凄い内容の本を読んでしまうとこれから読む本が面白いと思えるか心配になる。
18巻を読み終わるとどんな感想を抱くのかと思っている。
真幻魔大戦、幻魔大戦を20代に読んでいたら、自分もどうなっていたかわからないと思う。
今、初読みで良かったと思う。
精神的に影響を及ぼす本は早すぎても良くないと理解した。
軽い内容の本、楽しいエロ小説も人生には必要だ。