戦前回帰で中国、韓国の思う壺

グローバル社会を官民挙げて提唱している現代に突如現れた『八紘一宇』って、戦前の帝国陸軍、日本帝國主義のスローガンだったと認識していたけど、「八紘一宇は日本が建国以来、大切にしてきた価値観」だと仰る国会議員先生がいらっしゃるようで、怪奇現象、間違えた！回帰現象に驚いている。

日本国民が何百万人も犠牲になったスローガン『八紘一宇』が大切な価値観だったとは驚きだ。

こういう大昔のスローガンを引っ張り出して一番喜ぶのは中国、韓国だとは考えが及ばないようで、
歴史を知らない政治家が余計な事言うなと言いたいよね。

知っててわざと言ったのならなおさら質が悪い。


天皇陛下が２０１５年、新年のお言葉で、

「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。」

とお言葉を述べられたことを国会議員先生が知らないのかなと情けなく思う。


天皇陛下が今の政治、社会情勢、国民生活をご心配になられて言及された、戦前の情勢を学び、今後の日本のあり方を考えることが極めて大切だと異例のお言葉を述べられたお気持ちを十分に忖度する義務が国民、政治家にはある。


侵略戦争、或いは欧米列強からのアジア植民地支配解放に用いられた『八紘一宇』のスローガンは使うべきじゃないし、政治家が使う言葉ではない。

列強５カ国のアジア植民地支配は良くて、日本の植民地支配はダメと言う論理はよくわからないけど。


未来志向と言いながら戦前回帰の政治家には、黒船来航からの近代史を勉強してもらいたい。


言葉を知っているだけで、意味を知らずに使うことがどういう結果を引き起こすかを理解してもらいたい。

『八紘一宇』がまかり通ることになると、同盟国アメリカも黙っちゃいない。

戦後７０年談話で、安倍総理が『八紘一宇』なんて言ったらどうなるか想像してほしい。


中国、韓国、アメリカまでまた戦争する気かと思うだろう。


政治家は歴史を言葉を勉強してから発言しないと大変な事態を招くことになる。


中国、韓国、アメリカにも叱責されることになるだろう先生が御気の毒だ。