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Channel: 朝ぼけのひとりごと
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小説なのに劇的な 中山可穂 愛の国 角川文庫

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猫背の王子 主人公 女たらしレズビアン王子ミチルに出会えて憧れて 天使の骨 を読んで、

最近、愛の国 を偶然見つけて読み終わったけど、

三部作の中で愛の国が一番劇的であり、近未来の日本、もしかするともう今の日本社会に近いと思わされる内容で、レズビアン王子ミチルとは違う王子ミチルに出会えた。


 ファシズム政権下で同性愛が禁じられている近未来の日本。
 ミチルは、公演中の落下事故で記憶と最愛の人を失った。
 秘密警察に追われ、収容所へ送られてしまうが、
 レジスタンスに助けられ、自分が何者なのかを問いながら
 巡礼路を歩き続ける。十字架を背負い、過酷な運命に翻弄され、
 四国遍路からスペインの聖地へ。孤独な魂の遍歴と救済、
 壮絶な愛のかたちを描いた王子ミチル最後の黙示録。
 文庫版のに台湾版前書きを特別収録。


王子ミチルに似てると思える演劇の女優さんを王子ミチルにして、その女優さんを思い浮かべながら読み進んだので読書だけどお芝居観てるようで、頭の中で人物がシーンが動いて本の世界に入り込めて面白く楽しかった。

王子ミチルは劇団主宰であり女優なので毎週観に行ってる現実の演劇と重なり、興味深い登場人物と言える。

京都から四国お遍路、収容所、スペインピレネー山地聖地巡礼と続き、四国巡礼だけでもしてみたくなった。

久しぶりに中山可穂先生の本を読んで面白かったので、5,6冊古本屋さんで見つけて買ってきた。

最近、古本屋さんに行く回数が増えて、安く仕入れてくる。

好きな作家先生の読みたい本が何十冊積読状態で、次から次へと過去の面白い本を読んでいる。

書店にはない本が古本屋さんにはあるので、ある意味古本屋さんがタイムマシンだ。



お芝居、演劇が好きな方は王子ミチルがどんな女性、どんな女優か読んでみてください。

きっと男も女も王子ミチルのファンになりますよ。


先ずは『猫背の王子』から。

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